心の病気と対処法

心の病気と対処法

うつ病、適応障害

気分が落ち込み、眠れなかったり食欲が落ちたりして、時に消えてしまいたいような気持ちになる状態を指します。

学校や職場、家族内などでトラブルがある時はもちろん、卒業や昇進といったおめでたいはずの人生の節目の時にも人は大きなストレスを感じます。

多少のストレスなら生活の張り合いになることもありますが、度を越せば身も心も疲弊し、気分の落ち込みややる気のなさ、今までより眠れなくなったり涙が出てきたりといった症状が出てきます。

また、痛みやしびれ、咳といった体の症状が現れることもあります。

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双極性障害

テンションが上がっている時期と下がっている時期を繰り返す障害です。テンションが上がっている時期にはほとんど眠らなくても仕事や趣味に没頭できる一方で無計画な旅行や浪費をしたり、人に対して攻撃的になったりします(躁状態)。

テンションが下がっている時期には気分が落ち込み、うつ病とよく似た症状が現れます(うつ状態)。躁状態の時、周囲から見ると調子が悪いのですが、本人は調子が良いと感じていることが多い傾向にあります。

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統合失調症

10歳代~35歳くらいまでに幻聴、「人から危害を加えられる」「人から見られている」などの怖い感じ(被害妄想、被害念慮)、「自分の考えが人に伝わっている(もしくは逆に人の考えが自分の中に入ってくる)」感じ(考想伝播)などが出現する疾患です。

発症直前に不眠や不安感などの症状が出現する時期(前駆期)がある場合もあります。

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強迫性障害

家の鍵をかけたかどうか、ガスの元栓を閉めたかどうか、手をきちんと洗えたかどうか、運転中に事故を起こさなかったかどうかなどを何度も確認してしまい、生活に支障をきたす疾患です。

何度も確認し続けることがばかばかしいと感じているにも関わらず確認をやめることができず苦痛を感じていたり、家族や友人に依頼して何度も一緒に確認してもらったりする場合(巻き込み)もあります。

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自閉症スペクトラム

表情を読む、行間を読むといった俗に言う「空気を読む」ことが苦手な発達特性です。言葉を字面通りに判断しがちなため冗談や暗黙の了解が通じなかったり、「だいたいこれくらい」「なるべく早く」などの数値化されていない表現が理解できなかったりし、

(特に同年代との)人間関係が築きにくかったり、社会生活で苦痛を感じたりします。「自分は人と比べて空気が読めず、臨機応変な対応ができないように感じる」という気づきから来院される方も多く見られます。

特定の物事へのこだわりの強さがあり、そのこだわりとどう付き合うかが「生きやすさ」の鍵になることがあります。

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注意欠陥多動性障害

どんなに気を付けようと努力しても注意力が散漫で、場面によらず落ち着きがなかったり、忘れ物が多かったり約束を忘れたりしやすい発達特性です。女性の場合落ち着きのなさが目立たず、大人になってから忘れ物などで発覚することが多くなります。

診断がつくまで「だらしない性格」と捉えられてしまい辛い思いをされていることも多いです。近年集中力を高めるためのADHD治療薬が開発されており、当院でも取り扱っています。

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